
ディープな観光地・湯西川
1月下旬。ダンナが2月の頭に連休が取れたので、早速ホテルを探しました。
ダンナが選んだのは湯西川。
平家の落人伝説のある、栃木県日光市の奥座敷です。
サンショウウオの串焼き、鹿刺しなど、珍しいジビエ料理が楽しめる土地柄で、隠れた人気があります。
飲泉もできる!塩原最古の温泉・ゑびすやに潜入
今回、私の母も同行。
ダンナと母が顔を合わせると、温泉談義に花が咲きます。
母が湯治に行きたい、と言い出したのを皮切りに大盛り上がり。
どうせ行くなら硫黄泉の宿がいいよね、と探し出したのが塩原元湯温泉にあるゑびすやと言う古い旅館。
以前ご紹介した、奥塩原温泉ホテルが近くにあります。
湯西川へ向かう途中、ゑびすやへ寄り道。
外観を撮るのを忘れましたが、古い建物でまさに「湯治場」の雰囲気が漂っていました。詳細を聞きに中へ。

名称 | 栃木県塩原温泉 元湯 ゑびすや |
---|---|
住所 | 栃木県那須塩原市湯本塩原153 |
電話 | 0287-32-3221 |
ホームページ | http://ebisuya3.sakura.ne.jp/ |
カーテンの向こうに声をかけると、小さな品のいい、しかし受け答えのしっかりしたご高齢のおばあさんが出て来てくれました。
日帰り温泉が500円(税別。10:10〜14:00)でやっていますが、木曜が休み。
それに伴い、湯治は水・木曜が休みで週5日の滞在が限度とのこと。
1ヶ月連続で滞在を想定していた母は、ちょっと思惑が外れたようでした。

自炊で泊まれるのは2部屋のみで、完全自炊と半自炊が選べ、料金3800〜4600円(入湯税・消費税別)。
鍋類や食器はありますが、寝巻きや調味料、食材の持参が必要で、洗濯機は置いてないとのこと。
湯治ではなく通常の1泊2日2食付きでも宿泊する場合は部屋9室、平日8000円〜/休前日10,000円〜。
見て行ってください、とのご好意に甘え、少し館内を見せていただきました。

昭和レトロな通路です。
途中、廊下の向こうから階段を駆け上がって来て、女性が会釈をしながら走り去りました。
後から来た連れの男性によると、貴重品入れがないので車に置きに行ったとのこと。
突き当たりの窓には何やらサインらしきものが。

意外や、愛華みれさんや、スギちゃんも来たようですね。


入浴しないので、さすがに脱衣所やお風呂をのぞく勇気はなかったです…。
ちなみに写真には撮りませんでしたが、女湯の右手は青いのれんがかかっており、男湯と思いきや混浴だそう。
左手には飲泉所が。

便秘や胃腸病に効くそうで、紙コップや飲み方を書いた張り紙も備え付けてありました。
硫黄泉なのに飲めるんだ!
ちょっと好奇心がうずきましたが、ここに話を聞きに来たのは私と母だけ。
ダンナが車でしびれを切らして待っているかもしれないのを思い出し、おばあさんにお礼を言ってゑびすやを後にしました。
道の駅 湯の郷で軽く腹ごしらえ
今日の夕食は伊藤園の飲み放題つきバイキング。
なのでお昼は軽く、道の駅で腹ごしらえ。
たぬきうどんでいいかな。

ゑびすやのあった塩原元湯温泉の方は雪がありましたが、それ以外はほぼ積雪なし。
湯西川は雪あるのかな、と不安になるほどでした。
道の駅 湯の郷を出てすぐトンネルに入り、しばらく進むと、今度は水の郷観光センターがあります。
ユニークな土産物が人気。水の郷観光センター
水の郷観光センターさんは、この吊り橋が目印です。

ここに来てようやく、雪がちらつき始めました。
積雪の少なさが気になりますが、さすがに寒い…。
おっと、足湯がある!


無色透明の単純泉ですね。寒い場所での足湯はうれしい!
実は、先ほどの道の駅にも足湯はあったんです。
でも売店入り口辺りにあって人の出入りがあるし、ちょっと狭いので、こちらの方がゆったりできますね。
足湯の奥には水車が。

この水車の横に、観光センターの入り口があります。

以前2度ほど立ち寄りましたが、中に入るのは初めて。
天気がいい時は、川を眺めたり吊り橋を渡ったりするだけで、景色の良さに満足してしまうんです。
さて、何があるんだろう?と思って入ってみると…
お土産屋と食堂がありました。
まだ新しめの建物で、お土産の種類も先ほどと少し違う気が。
商品なので撮影しませんでしたが、サンショウウオの黒焼き?燻製?が何体ずつかまとめて売ってたのが印象的でした。
滋養強壮、疲労回復にいいみたいだけど、摂取の仕方の説明がなかったな…。粉末にして食べ物に混ぜればいいのかな。
お菓子のエリアでは、もちっとした食感の銘菓「きぬの清流」が小豆のほか、抹茶・栗・とちおとめ味とフレーバーが勢揃いしているのに感心しました。
小豆しか食べたことないけど、おいしいんです。
食堂には私の好きな鴨つけそば(1,200円)が。こっちで食べれば良かった!
いろいろ悔いは残るものの、最後にやはり、吊り橋を渡っておきましょう。


この墨絵のような景色!にしても、つくづくこの残雪の少なさ…。
不安しかない…。

吊り橋の足元は、こんな感じで下が見えるようになってます。
吊り橋から見える景色を撮ってみました。

ちょうど人がいなくて良かったな〜。

と思ったとたん吊り橋が揺れて、振り向いたら結構な人がこっちに向かって来たので、邪魔にならぬよう戻りました。
点灯前のかまくらの様子は?
結構ぶらぶらと時間をつぶしていたつもりでしたが、ホテル湯西川の駐車場に到着したのは14時過ぎ。
チェックインは15:00。
早すぎるため、かまくら会場である平家の里を外から見てみることにしました。
平家の里の駐車場まで来てみましたが、外からは中の様子はわかりませんでした。
本当に見たいのはライトアップしてからの時間帯なので、立ち寄るのはやめてホテルの駐車場へ戻り、チェックインだけ済ませることに。
初訪問!ホテル湯西川
ロビーに入るとすぐ受付してもらえました。
部屋に入れるのは15時で、もしその前に清掃が終了したらアナウンスで知らせるとのことで、鍵と館内案内、朝食と夕食のチケットを受け取りました。

名称 | ホテル湯西川 |
---|---|
住所 | 栃木県日光市湯西川597 |
ナビダイヤル | 0570-009-780 |
ホテル直通 | 0288-98-0370 |
ホームページ | https://www.itoenhotel.com/yunishigawa/ |
伊藤園ホテルは前金制です。今回、日曜〜月曜にかけて3名1室の宿泊で1人7150円(税込)で泊まれました。
2名だと8250円ですね。
かまくら祭りに行きたいんですけど…と申し出たら、別の係の人が受付。
この日のかまくら祭りへのバス送迎は2部制。
第一陣は18:00出発、夕食は19:15〜。
後発組は17:30から夕食、かまくら祭りへは19:10出発。
私たちは早い方でお願いし、送迎代1人300円を支払い、かまくら会場から戻る際バスへ乗車する時に見せるチケットを人数分渡されました。
東京方面へ帰る送迎バスを待つ人たちもロビーで待機していたため、かなり混雑。
待ち時間を利用して周辺を散策しました。

フロント後方にある売店。
お土産用のお菓子が種類も豊富に並んでいます。
先ほどの「きぬの清流」の4フレーバーも勢揃いしてました。

ロビー横の通路。
奥には、観光に使えるチケットやチラシが置いてあります。
通路を進んだ右側に進むと、

和風ないい感じの空間が!

左の桟敷席みたいな場所は、休憩処になっていました。

休憩所はこんな感じ。
きれいで落ち着きますね。
2階にも休憩処があって、夕方になってから、散策がてら撮影してきました。

いくつかふすまがあって、それぞれ個室になっているようです。
部屋の1つに入ってみました。


ん〜、個室は1階の方が立派です。
ロビーが混んでいて座る場所もない時は、こちらを利用するといいですね。
入室OKのアナウンス待ちでしたが、スマホをいじっていたせいか気づかず。
結局、15時5分前くらいに部屋に入りました。
10畳和室の様子
浴衣は、ロビーで好きな浴衣をチョイスして部屋へ持ち込みます。
色柄は薄いグレーと紫の柄の入った白地、イエローの3種類。
丹前と帯は部屋に備え付けてあります。

部屋は10畳。
伊藤園では、到着時すでに布団が敷いてあるのはお約束です。
なので狭い感じがしてしまいますが、滞在するのに不便はありません。
部屋の奥には2人座れる小さなテーブルと椅子が置いてありましたしね。
あぶれた一人(大体私)は、布団の足元にあるコンセントでスマホを充電しながらゲーム(ガーデンスケイプ・ホームスケイプ)に興じていたので、全く問題ありません。
ホテル湯西川の温泉はph9.2の美肌の湯
かまくら祭りに行くまで、まだ2時間以上。
軽くお風呂につかって疲れをほぐすだけにしておこう、と地下1階の大浴場へ。
内風呂には2つ浴槽がありますが、熱さや泉質の違いはありません。
無色透明のアルカリ単純泉で、ph値9.2と伊藤園ホテルの中でも最良の泉質とのこと。美肌効果が期待できます。
洗い場は10個ほど。
貸切露天風呂もあったのですが、かまくら祭りやカラオケなど、予定が立て込んでおり、今回は予約しませんでした。
いよいよかまくら祭りへ出発!
お風呂に浸かって、部屋でくつろいでいたら17:30。
かまくら祭りの第一陣は、出発10分前の17:50にロビー集合です。
まだゆっくりできる、とのんびり構えていたら、私以外の2人はロビーに行こうと急かして来ます。
多数決で負け、私も部屋の外へ連行…。
先ほど人でごった返していたロビーを撮影。



ロビーの窓から見える景色。
黄色の建物は、多分お風呂場ですね。
かまくら祭りのポスターもありました。

さて集合時間。
みんな帽子やダウン、手袋で完全武装してます。
特にホテルから注意があったのは靴。
滑りやすい靴は履かないように、とのことだったので、私は自宅から長靴を持参しました。
点呼が始まり、観光バス並みの大きなバスに乗車。
相席して詰め、さらに補助席を使うほど大人数が参加しました。
時間通り18:00にホテルを出発。
日は完全に落ちて、ホテルやお店の灯りを眺めながら、10分ほどで平家の里の駐車場に到着。
バスを降りたら、18:50まで自由散策とのこと。
とはいえ、ごらんの通り外は真っ暗。

ところどころライトアップはしてあるものの、何がどこにあるやらわからない。
とりあえず、前を歩いている人について行きました。
しばらく歩くと、左手に大きなかまくらがあり、人だかりがしています。

大きなかまくらは全部で3つ。
その手前に小さいかまくらも5つくらい縦に並んで作られていました。

とはいえ、このかまくらの場所以上は、ロープがしてあって進めなくなっています。
何か、お寺のような雰囲気でしたが…。
道路へ戻り、さらに先へ進みました。
すると、ようやく川にそれらしき灯りが!

わぁ、やっとかまくら祭りっぽい景色に出会えた!
川岸まで距離があるけど、構わずシャッターを切ります。
バスでは、川に下りられる足場もあると聞いたのですが、本当に真っ暗で、下りるポイントはわからずじまい。
雪に足を取られるのも怖くて断念しました…。
この後も、橋を渡ったりしながら場所を変えて撮影。



最後の写真で、どれだけ雪が少ないか伝わりますか?
かまくらのある場所だけに雪が敷き詰められたようになっています。
今にして思えば、別料金ですが、平家の里に行けば、もっといい写真が撮れたかも知れませんね。
雪不足は予想以上に深刻でした。
その後のかまくら祭りの公式ページでも、当初予定していた数のかまくらの準備が整わずに一部予定変更、スノーパーク中止などが立て続けに発表となっています。
私が行ったタイミングでは残念な結果でしたが、この先天候が変化して、里山いっぱいに幻想的でロマンチックな風景が広がることを期待しましょう。
ミニかまくらの撮影で少し時間がかかったけど、それでも元来たバスに18:30には戻って来ました。
でもさらにビックリ、過半数の人がもうバスに戻って私たちを待っていました!
みんな、寒すぎて早く帰ってきちゃった様子。18:40には全員揃って、予定時間(18:50)より早いけれどホテルへ戻ることに。途中、居酒屋の前にこんな雪だるまが。

まさに、ゆきだおれですね(^^)
伊藤園名物 飲み放題つきバイキング
部屋で一息ついたら、19:15の時間ぴったりに夕食会場へ移動。
自由席です。
さて、何食べようかな〜。なんてあれこれ料理を見て回っている間に、ダンナは迷わずビールをもらって来てました。
本当好きだね〜。

左端の、日本酒が逆立ちしてるこの機械は…

熱燗機。アツアツのお燗が出てくる仕組みは分かりませんが、左側の棚にある徳利に白い部分を突っ込み、お酒を注ぎます。
燗酒でも銘柄を選べるのはいいですね。

ソフトドリンクバーも充実してます。
食事のシメにコーヒーをもらいに来よう。
そして、私が出かけた2/2〜3は、かまくら祭りの他にこんなフェアも。


カニもいちごも大好き!
はりきってもらいに行きました。

カニはこんな感じ。
カニ酢ではなく、ポン酢で食べるスタイルです。
あまり身が入ってないですね…。
お代わりする時は、緑と白の市松模様の皿をコーナーへ持参します。

とちおとめは、ちょっと粒が小さめですが、新鮮で甘みがしっかり!
丸ごといちごの他にも、とちおとめを使ったデザートがこれだけありました(全種類取って来ました)!

ピンボケしちゃったのが悔やまれますが…。
いちごのタルト(カスタード、生クリーム)、プリン、いちご白玉(こしあん添え)、ミルクプリン、いちごのロールケーキ、ミニケーキの7種類。
あ、フレッシュいちごお代わりしたのがバレちゃいましたね。

刺身。
甘海老は新たに持って来てもらったばかりだけど、刺身はそろそろ入れ替え待ちですね。

押し寿司と握り寿司。

八宝菜、串カツなどのおそうざい。

イワナの塩焼きもありました。
2部制の後半の夕食組は19:15〜20:45が食事タイム。
時間いっぱいのんびりして、20:30くらいに部屋へ戻りました。
ですが、まだこの後にも予定がありまして…。
チェックイン時要予約!無料の個室カラオケ
伊藤園に行ったら外せないのが個室カラオケ。
無料で50分貸し切りできます。
共用カラオケもありますが、今回は利用しませんでした。
ホテル湯西川では、予約時間の5分前にフロントでカラオケルームの鍵を受け取って入り、利用後返却します。
入室したら寒かったのでエアコンを探したら、エアコンではなくヒーターが備え付けてありました。
すかさず点けたところ、狭い個室なので、しばらくするとヒーターが効きすぎて暑いくらい。
だから暖房、切ってあったのね…。
さて、本日の予定は全て終了!のんびりお風呂タイムです。
22:00過ぎですが、結構入浴している人は多かったです。
私たちと同じ時間でかまくら祭りに行った人は、このくらいの時間にならないと、満腹で入浴できませんからね。
男女入れ替えはなく、夜は24:00まで、翌朝は5:00から入れます。
ホテル湯西川の朝食バイキング
朝食バイキングは7:15から。
こちらも自由席です。

ハム盛り合わせ、

蒸しパンとクロワッサンの形をしたパン。
バターたっぷりではないのでヘルシーです。

サラダバイキング。
水菜やにんじん、玉ねぎのスライス、カリフラワーなどいろんな具材があります。
ドレッシングは、ごまとフレンチドレッシングの2種類から選べます。

朝からイカ刺しやネギトロが食べられます。
海鮮好きにはうれしいですね。
夕食も朝食も会場は混んでましたが、人が空いたところを逃さずパチリ。

チェックアウトは11時と遅めです。
のんびり過ごしたいところですが、今回は予定があり、9時前にホテルを後にしました。
チェックアウト時にもらえる!お得な伊藤園ホテルズの割引券

部屋の鍵をフロントに返し、前払いした宿泊代の領収証を受け取ります。
その際に、次回以降使える宿泊割引券を2種類もらいました。
1つは1/5〜2月いっぱい、もう1つは3/1〜4/24まで使える1000円の割引券です。
ただし土曜日や1/12・2/23・3/20などの祝日絡みの日は利用できないと明記してあります。
この割引券1枚でグループ全員、最大5連泊まで使えます(小人・幼児は対象外)。
但し公式サイト、もしくは各施設への電話予約した場合のみの適用で、予約時に割引券を利用する旨申し出る必要があるので、そこだけご注意を。
裏面にこの券を利用できるホテルが羅列してあります。これまでご紹介した、ニューもみぢや鏡が池 碧山亭でも使えます。
ただでさえ飲み放題付きで安いのに、さらに1000円割引とは、太っ腹ですね!
とは言え休前日には使えないので、お勤めの人は狙いを定めて有休取得する必要があります。
冬だけじゃない!湯西川はイベント盛りだくさん
湯西川では、冬のかまくら祭りも有名ですが、夏(7月)にはたくさんの竹灯籠に明かりが灯される、幻想的な美しさの「竹の宵まつり」があります。
豊かな自然を生かしたジビエ料理、美しい紅葉、平家の落人伝説をもとにした観光スポットの数々、鬼怒川4大ダムの見学会など、湯西川ならではの楽しみが満載です。
四季折々、いろんな表情が楽しめる場所なので、一度出かけてみてくださいね。