藤城清治美術館ステンドグラス-人生楽しんだもの勝ち!

元号変わって令和元年、おめでとうございます!私は4月26日から5月5日までの9連休を満喫しています。グダグダしているうちにあっという間に5月1日を迎えてしまいました。

暇から一転、突然の誘い

仕事の都合で、この日からようやく休暇となったダンナと、天気も今ひとつ悪いし家でのんびり平和に1日を過ごす予定でした。ところが、ダンナが急に「あ〜暇だ暇だ!」と叫び出しました。ようやく休みになったのだから、初日くらいのんびりすればいいのに…。

すると、突然の母からの電話。明後日からの旅行の日程の確認で連絡してきたのかと軽い気持ちで出ると、私の妹とその子供たちと一緒に車で藤城清治美術館に向かっているところだが、私たちも行くか?と。時間はもうお昼近くです。祝祭日の那須街道は大変な混みようだというのに、こんな時間に出かけて行ったら渋滞に巻き込まれるのは必至。私は気が進まなかったのですが、暇すぎて叫ぶほどの人が近くにいたので、一緒に行くことにしました。

前評判抜群の藤城清治美術館へ

母は以前一度こちらの美術館に出かけていて、いたく感銘を受けてセル画つきのカレンダーを買い、いらなくなった月分のセル画を額に入れて今も家に飾っています。私や妹にも勧めていましたが、県内なのでいつでも行けると思い、実際にはなかなか足が向きませんでした。私が通っていた美容室の人も、とてもよかったとパンフレットまでくれて勧めてくれていたので、素晴らしいという前評判は十分すぎるくらい聞いていました。連休中ですが、令和元年初日ということで、やっていても混んでいるだろうし、もしかしたらやっていない可能性もなきにしもあらずだな、と思っていたのですが、お昼すぎだったのが幸いして、意外にすんなり到着。駐車場も思ったより空いていました。130台まで停められるそうです。

大きな長屋門を入ると、小道が林の奥へ続いています。さすが美術館、おしゃれな外観ですね。おなじみのキャラクターのケロヨンや猫がお出迎えしてくれています。

小道を入ってすぐの所に教会がありました。ステンドグラスが美しいですが、入館時間が限られてしまうので、あとでのんびり見ることにしましょう。

カフェなども併設されているようですね。季節も良いので、天気に恵まれればベランダコーナーで気持ちよく過ごせそうです。

おしゃれな小道を抜け、いよいよ館内へ

おしゃれな自動扉を入り、大人入場料1,600円を払って中へ進むと、ポストカードなどのお土産が買えるスペース。そこを抜けた展示場の廊下には、藤城清治さんの自画像や、よくモチーフで出てくるトラ猫ちゃんとの出会いを自分をモデルにして描いたストーリー、猫や犬、フクロウなど現在飼っているペットの紹介など、ご自身の手で描いて紹介しているコーナーになっていて、このスペースのコメントなどを見ているだけでググッと親近感が沸いちゃいました。

さて、いよいよ展示室へ。著作権の関係で、写真はもちろんNGとなっていますが、幻想的な世界が広がっていました。童話やおとぎ話を題材にした切り絵が数多く飾られています。童心を無くし、日常の些事に忙殺されてしまっていることに、改めて気づかされるというか…おとぎ話、すっかり頭から抜け落ちてしまってましたね。「あぁ、こんなお話だったっけ」って、ほとんど思い出せないものが多々ありました。

↑美術館のパンフレットより。一番大きな写真の切り絵は、水鏡に映った大パノラマで館内で見ることができます。壮観ですよ!

作品の繊細さ、衰えぬ創作への情熱に感動!

作品を拝見していて、藤城さんの創作意欲には尊敬の念を禁じえませんでした。今年で95歳のご長寿というだけでも凄いと思ってしまうのに、さらに現役バリバリでハツラツとお仕事されていらっしゃる。館内でご本人の動画を拝見しましたが、背筋もシャンとしていてお元気そのもの。私なんか、事務仕事と家事だけですっかり猫背になってしまっているのに、きっともっと長時間机に向かって下書きや切り絵作業などもっと細かい仕事をされているにも関わらず、こうも姿勢がいいなんて。生き様が背中に出るってこういうことなのかなと思いました。さらに頭が下がるのは、東日本大震災の被災地にも出向いてスケッチや作品も残していらっしゃるんですね。

よく作品に登場するこびとは、ご自身の分身なのだとか。可愛らしくて、遊び心が溢れていますね。木が描かれているものが数多いのですが、あの葉っぱの細かさといったら!その繊細な美しさにただただ圧倒され、長いこと立ち止まって眺めていました。

すっかり藤城清治さんのファンになってしまった私、たくさんあるポストカード(税込216円)の中から1枚ずつ好きなものを買おうよ、ということになりました。みんな真剣そのもの。どれも魅力的なカードの数々の中から、私のチョイスは「眠りの森のお姫さま」、2人の姪はそれぞれ「アリスのハート」、「夕陽の中の愛の奇跡」。妹は「こびとの楽園」を選びました。著作権の関係で絵柄が勝手に載せられないのが残念ですが、美術館に出かけた際はご自分のお気に入りのカードと比べてみてくださいね。

姪の1人は本当にその絵が気に入ってしまって、ポストカードの他に自腹で「アリスのハート」のクリアファイル(税込840円)を買ったほど。加えて母のセル画までもらう約束を取り付けていました。

小道の途中。ステンドグラスが美しい教会へ

帰り際、雨脚が強くなっていましたが、先ほどあった入り口近くの教会に入りました。

鐘も取り付けられていますが、普段は鳴らさないよう注意書きがされています。ステンドグラスの図柄は、やはり藤城清治さんが手がけられています。

人魚姫がモチーフになっています。反対側は別の絵柄。

祭壇の上にもステンドグラスの大きな窓。ケロヨンがいるのですが、わかりますか?


応相談ですが、結婚式もできるそうです。祭壇から振り向いて見ると、後ろにも別のデザインのステンドグラス。こちらは、おなじみこびとの図柄になっています。天使がいて聖なる雰囲気もありつつ、可愛らしいですね。

令和初日の渋滞を抜け出しココスで夕食

大満足の体で帰宅の途に着きましたが、案の定渋滞に巻き込まれました。でもまともに那須街道を通るのは避けたので、30分しないで渋滞から抜け出すことができました。夕飯をどこかで食べて帰ろうという事になり、ちょうど通りかかったココスに入りました。

私は鬼おろしチキンソテーとライスを注文。ポン酢がさっぱりしていておいしい!これだけでかなりのボリュームでしたが、食べ盛りの姪がデザートを注文。

油紙にアイスクリームやオレオ、凍ったベリーなどを包み、上から木づちで叩いて混ぜ、ベリーソースをかけて食べるスタイル。こちらで2〜3人前だそうですが、6人いるのにみんなお腹パンパンで入らないとか言って1〜2口くらいしか手をつけなかったから、結局私が一番食べたんではないだろうか…。遠慮してモタモタしているとアイスがどんどん溶けてしまって危険です。でもおいしかった!健診さえなければ気にせず食べるのですが、なんとかあと2ヶ月で2キロ確実に落とせる方法はないでしょうかね。

結局バタバタして令和元年初日のブログアップはできませんでしたが、藤城清治さんとの出会いを果たしました。昔から見かけてはいましたが、作品やそのメッセージに触れて、人柄や生き様、作品の繊細さと美しさにすっかり魅了されました。ポストカードを売っている所に絵も販売されてましたが、20万しないで買えるものが並んでました。さすがにそのお値段では1点物ではない複製(限定●枚とか)と思いますが、あの中の1つ、買おうかな。でもいざとなったら、またどの絵にするか、すごく迷いそうだな〜。