奥塩原高原ホテルお風呂-人生楽しんだもの勝ち!

年齢と共に、体にガタが来るのは自然の理。うちのダンナは相当な肩こりで、私が毎晩寝る前にもんであげています。私は背中のコリがひどいですが、こちらはダンナにはもんではもらえず、耐えきれなくなった時は自分でヨガポールを使って、床に置いたポールに背中を押し付け、足で前後させながらでゴロゴロ転がしてコリを取っています…。トホホ。

うちの母も肩が痛いとよくこぼしています。野地温泉に連れて行った時に、風呂場で滑って転んだのですが、お風呂に入ったら治ったので、温泉の効果を再認識したらしく、また硫黄泉に行きたいとも話していました。この度母から、タブレットを使って良さそうな温泉を見つけたから行こう!との誘い。私の手もみではほぐし切れない肩を何とかしたいダンナも乗り気。6月下旬の土曜日に出かけて来ました。

日塩有料道路沿い、硫黄泉の秘境

奥塩原温泉は、国道400号線や、反対側の国道121号線から入れる日塩有料道路(県道19号線)の途中にあります。有料道路ですが、片側から乗ってUターンして帰って来る分には料金がかからないで済むのか、料金は取られずに済みました。今回、私たちは400号線から19号線に乗りましたが、ゲートには人がおらず、出る時もそこを通過したので…。さらにこの先にはハンターマウンテンスキー場があり、スキーシーズンは言わずもがなですが、夏は百合が群生し、秋は紅葉が見事です(入園料 大人1,000円、子供500円)。観光やスキーの後、立ち寄ってみるにもいいロケーションですね。

電車は通っていないため、ホテルの送迎をお願いするか、マイカーを利用するかになりそうです。バスの停留所はありましたが、乗合バス専用の停留所らしくて、時刻表がなく「◯時間前までに電話予約」などと書いてありました。また、山道は傾斜がきつくて蛇行しているので、あまり力がない車だと登るのにひと苦労かと思います。

山の上り坂を登り続けると、左側に立て看板が出て来ました。この向かいにホテルがあります。

いい感じのホテルですね!では早速入ってみましょう。はて、何か入り口に立て看板がありますが…。

少し到着が早かったようですね。では、近辺を散策してみましょう。ホテルに車を停めたまま、さらに上へ登ってみます。他のホテルや公共の湯がそこここにありますね。そのうちの1つ、新湯温泉はお湯がぬるすぎるため、当分の間入浴できないとの断り書きあり。道から続く階段を、かなり下まで歩いた先にありますが、いずれにしろ入れないのでこの時は下へ行かずに、さらに上へ。おぉ、ますます硫黄のいい香りが強くなってきました!

「爆裂噴火」って、すごい字面だなぁ。火山が双子だったから、爆発も倍だったってことですかね。

煙が立ち上っていて、迫力たっぷりですね。これならお湯も期待できそう!この爆裂噴火跡を背負うように、「寺の湯」と言う公共温泉がありました。

入り口は1つですが、左右に分かれて男女別になっていて、ドア横に設置された缶に300円入れて入浴します。入っている人が何やらしゃべっている声も聞こえてきました。中をのぞく勇気は出なかったので、玄関先だけで失礼してしまいましたが、気になりますね〜。寺の湯の後ろは駐車場になっていて、公衆トイレも併設されています。

さて、いい時間になりました。では奥塩原高原ホテルへ戻ってひと風呂浴びてきましょう。

いざ、奥塩原高原ホテルの日帰り温泉へ

ロビーも清潔感があっていい感じですね!写真左の受付で大人1人800円(子供500円)払ってから、突き当たりを左手に進むと、客室へ繋がる通路や貸切風呂などがありますが、それらを過ぎた一番奥に男湯(手前)と女湯があります。脱衣所には服を入れるカゴしかないので、大事なものは入り口手前にある鍵付きの貴重品入れ(100円硬貨が必要。後で返って来ます)にしまっておきましょう。入浴時間は12:00〜17:00です。

今回は利用しませんでしたが、貸切風呂は3つあって、ホームページによると利用時間は12:00〜14:30、料金は40分で2名2,500円となっています。キャパの関係なのか、2名しか入れないようですね…。小さい子供同伴なら3人家族で入れたりするのかな。電話での貸切風呂予約は受け付けていないそうなので、行った時に空きがあれば入れるという形ですね。

帰り際に写真を撮ったので、時間がちょうど13:30を指してますね。温泉入口はこのように、外に「女」湯ののれんがかかっていて、引き戸を開けるとすぐ脱衣所になっています。戸を開けてスリッパを脱ぐのにモタモタしてたら、のれんから下は廊下から丸見えになっちゃうので要注意です。まぁ、男湯より奥なので大丈夫ですが…。入口の隣の引き戸から、下にある温泉へ木の階段を下りていく形になっています。のれんの横の賞状、気になりますよね?

温泉遺産に認定!正真正銘100%掛け流し

すごい、温泉遺産に認定されているんですね!しかし、「温泉遺産を守る会」って何?と思ってググってみました。

温泉ジャーナリスト野口悦男氏を中心に全国の温泉ファンが立ち上げた任意団体で、昔ながらの温泉文化を守っている宿を「温泉遺産」と認定しているそうです。中でも「源泉掛け流し」の宿は、厳しい基準をクリアした、偽りのない本物の「源泉掛け流し100%」と認定した宿なんだそう。<『食事も美味しい「日本秘湯を守る会」の会員宿』サイトより引用>

おお、めちゃめちゃ効きそうですね!!加えて、脱衣所で一緒になった方が、こちらのお湯に入ったら歩けなかったほどの神経痛が治ったので、息子さんに運転してもらって定期的に茨城から通っているとのお話を聞きました。もう、期待度MAX!論より証拠、早速入ってみましょう。

ゆったり硫黄泉に浸かりながら森林浴…

脱衣所から見た露天風呂です。木々の緑に囲まれていい感じですね!階段を下り、ドアを開けて湯処へ行くと、脱衣所側に洗い場が3つ、その背後に内風呂、ドアを抜けた先が露天風呂になっています。いい季節でしたので、ドアが開けっ放しでも全く寒くなく気持ちよかったです。硫黄泉のため、締め切るとガスがこもって危険なので、冬場でも換気が必要になるとは思います。

肝心の温泉ですが、やはり濃いめで硫黄の香りを存分に楽しめます。湯処自体がウッディな作りで、木々の緑と一体になった感覚でほっこりリラックスできるお風呂です。ただ、洗い場が少ないので、混んで来た時は譲り合いの精神が大切ですね。それほどお風呂自体も広くないので、女性同士だと自然に会話が始まって、他にどんないい温泉があるかなど、有意義な情報交換ができました。一緒のタイミングでお湯に浸かっていらした方の1人は、以前から何度もこちらの温泉に足を運んでいて、いろんなところに入るけれども、ここが一番効くので1ヶ月に1度は来るとか。先ほどの神経痛が治った方とはすでに顔見知りでいらっしゃいました。綺麗好きな方らしく、他の共同浴場は入るのは無理だけれど、ここはギリギリ大丈夫とのこと。私や母などは、きれいに掃除が行き届いているな、と感心していたくらいなのですが…。

たっぷり、のんびり1時間半湯浴みを楽しみ、ようやく脱衣所に戻って来ると、ちょうどこれから入ろうとしている女性3人と一緒になりました。こちらも、たまたま茨城の方。地元より隣県からいらしている人が多くて少し驚きました。

アメニティも充実!

脱衣所。こぢんまりとしていますが、綿棒や化粧水、乳液、ティッシュ、ドライヤー、扇風機など必要なアメニティが揃っていました。体重計や足つぼマッサージなどがさりげなく置いてあるのもポイントですね。

ダンナと待ち合わせた時間を少し過ぎてしまい、慌ててロビーのソファへ向かいましたが、ちょうどダンナも出てきたところということでひと安心。雨は上がっていましたが、あとは帰るだけなので、ゆったりソファでくつろいでから帰途につきました。

帰りの車中、ダンナと母が口々に「肩がすごい楽になった!」「治ってない?」と盛り上がっていました。私の背中のコリは寝る前にひどくなるので、この時はよくわかりませんでしたが、しばらくは寝る前、痛みで悶々とせずに済みました。かなりの効き目があると思われます(※個人の感想です)。疲れた時には真っ先に行きたい候補に上がる、効能あらたかな温泉ですね。

※料金等は全て2019年7月時点のものです。