
1年頑張った自分へのご褒美に、日常を離れ、大切な人と新年を迎えたい! そう思う人は多いはず。
とは言え、年末年始は特別料金のオンパレード。高すぎて泊まれないよ、と言う人に向け、私が実際に暮れから年始にかけて1万円台で泊まれたホテルをご紹介しています。今回はいよいよ大晦日〜元旦にかけて宿泊した宿のご案内。→1日めはこちら「熱塩温泉 山形屋」
洗心亭近くの観光拠点
電車待ちの間にほっこり♪湯野上温泉駅の足湯
会津鉄道会津線 湯野上温泉駅足湯
住所 | 福島県南会津郡下郷町大字湯野上 |
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駅窓口営業時間 | 8:00〜17:30 |
足湯営業時間 | 8:00〜19:00(水曜10:00〜15:00は掃除のため利用不可) |
湯野上温泉駅は、風情ある茅葺き屋根の小さな駅舎。駅の周りには桜の木があちこちに植えられ、春は桜の名所として有名です。国道121号線沿いを車で走行しながら駅舎を見下ろすことができるのですが、ついつい立ち寄りたくなる美しさ。

足湯をしている人も引きをきりません。正確な名称は「親子地蔵の足湯」です。1時間に上下ほぼ1本しか来ない、のんびりした小さな路線ですが、それだけにこの足湯の存在はありがたい! 無色透明・無臭で、湯温は若干高めの日もあります。足拭きタオルをご用意ください。詰めて座れば、15人近く足湯に浸かれる余裕があります。
車で来た場合は、駅の北側に20台ほど停められる駐車場があります。足湯のすぐ横にも車を駐車できる広いスペースはあるのですが、これはタクシー用の駐車場かと思われます。足が悪い連れの方がいらっしゃる場合など、停めてしまっている人も時々見受けますけどね。
江戸時代にタイムスリップ?古民家が風情たっぷりの大内宿
大内宿
住所 | 福島県南会津郡下郷町大字大内 |
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ホームページ | http://ouchi-juku.com/ |

茅葺き屋根の民芸品店が道の両側にひしめいてます。軒下に並ぶ小物を物色しつつ、小腹が空けば乾物、お団子、アイス、ラムネなど、昔懐かしい駄菓子が売ってます。座るところもあちこちにあるし、訪れる人みんながのんびり思い思いに散策できる場所ですね。


本格的にお腹が空いた時は、ぜひ名物のねぎそば(箸の代わりに丸ごと1本ネギを使用。そばをすくいつつ、薬味としてネギをかじる)を。三澤屋さんが有名ですが、それ以外のお店も個性を出しつつ手打ちのそばを提供しています。栃餅も有名。お昼時はどこのそば屋さんも混むので、早めに昼食をとった方がいいかも。
雪の季節の大内宿はとてもノスタルジック!2月初旬には雪まつりを開催。そば食い競争や時代風俗仮装大会などのイベントも行われます。
2日目の宿:こぼうしの宿 洗心亭
こちらの洗心亭も、料金比較サイトからじゃらんに飛んで予約しました。
喜多方方面から国道121号線を南下して湯野上温泉駅を眺めながら通過。阿賀川にかかる橋を渡って左折し、予定通り15時に到着。

こぼうしの宿 洗心亭
住所 | 福島県南会津郡下郷町湯野上温泉 |
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電話 | 0241-68-2266 |
ホームページ | http://sensintei.jp |
チェックイン時には、いい感じに雪が降り積もってました。

広いロビーです。

ロビーの大きな窓から見える林も雪の中。

部屋で一息
こちらの宿を予約したのは、暮れも押し迫った12月29日。天候が悪いので、ギリギリになってキャンセルが出たのでしょうね。

昨日の山形屋さんに比べれば手狭ですが、ロビーから階段を上がってすぐの部屋だったので、お風呂や食事に行くのにとっても便利でした。
他には、客室露天風呂つきの離れや、和室14畳+10畳の特別室プランもあるようです。

後ろの壁紙が生花を引き立ててます。

部屋に用意してあった御茶菓子。右のゆべしもおいしかったですが、左のおくやのミックス豆は、10種類の味が入っていて、私も楽天などで時々買うほどおいしいです。ダンナと一緒にいるときに封を開けると、いつの間にか一袋なくなるまで食べてしまうので、この小包装サイズはいいですね!

浴衣にもかわいいこぼうしの柄がプリントされてました。

洗面所の備え付けはこんな感じ。建物は古いけれど、適宜リノベーションされています。
飲泉も可!自慢の源泉掛け流し風呂
お風呂は入り口からロビーを抜けてすぐ左手の階段下にあります。こののれんが目印!

日帰り入浴もやっていて、利用時間は11:00〜16:00(受付終了15:00)、ただし木曜はお休み、料金は税込800円です。しかもタオル付なので、気まぐれにふらっと立ち寄れるのがうれしい。

男女の入れ替えはありません。
男湯・女湯入り口のこちらののれんのすぐ横に、待合場所があります。脱衣所には給水気がないので、お水はこちらで飲んでから入りましょう。

温泉は、湯野上温泉駅の足湯と同様、無色透明の単純泉です。美肌の湯と言われているそう。
屋根のない、開放感たっぷりの露天風呂もあります。外に出て、階段を降りていくスタイルですね。この日は雪だったので、明るいうちだけ露天風呂に行きましたが、雪見風呂、風情がありました…。非日常が味わえて幸せなひとときでしたね。
地産地消。どれもおいしくてボリュームたっぷりの夕食
さて、こちらも料理が評判のお宿です。メニューはこちら。

会場食です。座敷にテーブル+椅子のスタイル。床に直に座らないし、足も畳敷きのため冷たくないです。

地元の川マスとひらまさ、鳥刺しのお造り(梅肉添え)、

小さなカップに入っているのは、実はマカロニも入っていて食べ応えのあるポテトサラダ。

その周りを囲んでローストビーフや海老ずし、ワカサギの唐揚げ、えごま豆腐、白花豆、あんぽ柿チーズなどの前菜が並びます。

さっぱりとした箸休めの豆苗としめじのおひたしに、

松茸やぎんなん、海老も入った鶏しんじょう、

大きな車麩の入った田舎煮(味しみしみ〜!)、

地元で獲れたイワナの塩焼きに、

アッツアツ、揚げたての天ぷら。サクサクで軽い口当たり!

地元で採れたふじりんごをくり抜いて器にしたグラタンなど。

これら地産地消の料理に合わせるのは、もちろん地酒ですね!会津・国権酒造の日本酒「てふ」(税込800円・一合)をいただきました。刺身や寿司にぴったりの、繊細でふくよかな味わいですね。

そして、大晦日には外せない年越しそばまで!

いや〜、心尽くしの料理で、本当に満腹満足でした。でもしっかり、別腹メニューも平らげちゃいましたけど。

いちごプリンをほうじ茶と一緒に。最後にちょこっと甘いものが食べられるのはホントうれしい。
腹ごなしに館内散策
チェックインの時はまだ明るく、雪景色だったロビー外は、ライトアップされていて、別の表情を見せていました。

窓際から撮ったロビー全体はこんな感じ。

立派な一枚板の大きなテーブルが鎮座してます。



夕食後で、売店も閉まっていたので誰もいませんね…。部屋で紅白やガキ使を見てる人がほとんどだったかも。
年明け最初の食事から豪勢!
部屋へ戻って横になり、スマホをいじっていたらそのまま寝落ち…。なんと、私の部屋では誰一人、年越しの瞬間に起きてた人はいませんでした。
朝食は8:00から、朝食会場は昨夜の夕食と同じ1階奥。スリッパを脱いで上がると、演壇の下へ招かれました。金粉入りのおとそを受け取ります。

洗心亭の社長さんが、マイクで手短に新年の挨拶。飲みながら聞いてOKです。
さて、朝食のメニューは…。

朝からお造りとは!お酒が進んじゃいますね。雪が積もっているので私は運転不可。10時のチェックアウトに向け、運転手のダンナには泣いてもらいました。その分のおとそが私に回ってきちゃって、朝から相当飲むことに。いや本当ごめん♪

絶品カレイの煮付けに、

大粒の黒豆、

お正月らしくかまぼこを添えたきんぴらに、

青菜のおひたしと野菜の五目煮、

デザートはフルーツ。ご飯は食べたい人だけ申請、と言う感じでした。と言うのも…。
なんと、杵でついた出来立てのお餅も
壇上には餅つきセットが。

食事開始から10分くらい経った頃。宿の人からダンナに、一緒にお餅をついてくださいとのオファーが。会場にいた男性客は、ほぼみんなお願いされてました。

準備は万端。餅つきの始まり始まり!5分くらいで交代しつつ男の人が全員終わったところで、誰か他にやりたい人!と声がかかり、若い女の子も果敢に挑戦。振り下ろした時にふらついちゃってて、ダンナが言うには、杵が太いのと細いのの2種類があって、細い方がコントロールが難しいそうな。確かに、臼にぶつけると木片がお餅に混じっちゃうので注意が必要ですね。
最後に宿の方がガンガンついて、お餅を仕上げてくれました。

つきたてのお餅を取りに前へ。あんこ、納豆、おろしの3つの味から選べます。

私は納豆が苦手なのであんことおろしを。おろしはもう1個お代わりしちゃいました(^^)さっぱりしておいしかった!
いや〜、一昨日からおいしいもの食べてばかりだな…とお腹をさすっていたら…

なんと、最後にお雑煮まで!! だしが効いておいしかったから、やっぱり完食しちゃったけど、完全な餅っ腹になってしまった…(お昼は全員抜きました)。
いい年になりそうです…
宿の人はみんな親切だし、料理はおいしいし、お風呂も清潔でとても良かった♪
正月早々すごい贅沢しちゃったな〜(^^)と思いますよね?
大晦日〜元旦にかけて泊まったのに、1泊1人税込15000円でした!!(2020年1月時点)

チェックアウトの時に聞いたら、元旦宿泊も同じ料金で、このまま連泊する人がほとんどだとか。いいないいな〜。

後ろ髪を引かれつつ帰宅の途につきました。
同じ宿に連泊するのも、今回のように別の宿に泊まるのも、どちらも贅沢ですよね。本当にのんびりできるのは後者だろうけど、別の宿に泊まるのも、部屋も料理も温泉も違って楽しめるし。
年末年始にかけて1万円台で泊まれたホテルを2つご紹介しましたが、どちらも料理に手を抜かず、居心地の良いおすすめの場所です。機会があったらぜひ出かけてみてください!